クマです。
絵を描いてご飯を食べてます。
とはいえ、始めたばかりの頃は苦労の連続でした。
仕事が来ない。
仕事が来ない。
仕事が来ない上に仕事が来ない。
来ねえ
売れない売れない売れない。
このままじゃおまんまの食い上げ。
焦った。
わしゃあ何をすればいいんじゃ?
数ヶ月かかって、今ようやく安定しています。
やったことはひとつだけ。
マーケティング。
マーケティング…?
頭に疑問符が浮かんだ人。
アナタ友達ネ。
横文字、よく分からないネ。
簡単に言うと「モノを売るための仕組み」ってことですね。
絵でも何でも、何かを売るには、仕組みを作る必要があるということ。
と言ってもマーケティングなんて難しい単語を出されても困る。
経済学部なんか出てないし。
そもそも大学行ってないしーーー!
大丈夫。
そんな高度な話ではないから。
高度な話、できないから。
自慢ではないけどIQ2だ
本当に自慢にならないな
頭の良さは関係ない。
だってゲームに近いから。
「モノを売る仕組み」はハマると面白い。
だって何か仕掛けをしたら(企画とか)ぱかぱか売れるんだよ。
楽しいよ。
売れる仕組みができれば、何も仕掛けなくてもぱかぱか売れるようになっていくんだよ。
面白いよ。
誰でもできる。
誰でもできるようにプロたちが山のように本を出してくれてる。
私も読んで勉強してる。
本棚には専門書がぎっしり。
マンガは漫画家の教科書ですよ。
ともかくマーケティングの勉強をするほど自分のやり方がまずかったことに気がついた。
私はここがダメだった。
こんな売り方があるのか。
こんな方法があるなんて。
目からウロコ。
そう、今日は物やサービスを売る話。
絵師やデザイナー、ブロガー向け。
(私が絵師でブロガーだから)
それを売るには
「マーケティング何それ美味しいの?」だった過去のわたし。
そりゃあ売れないよね。
男子校の中でサラダを売ってるようなもん。
育ち盛りの男子学生。
牛丼とかトンカツとかラーメンとか選ぶ。
オニオンサラダなんか売れるかいな。
完全に売る場所を間違えてますね
市場を間違えている。
調査をしていない。
「野菜を買わない人」が多いと知らない。
知らないまま「サラダどうっすかー」と売っている。
哀れですよね。
哀れなわたし
まるでマッチ売りの少女。
マッチ、いや、サラダを売るにはどうすればいいでしょうか。
例えば健康志向のOLさん。
オフィス。
うん、売れそうじゃないですか?
パンやおにぎり、飲み物と一緒に販売する。
OLさんはわざわざ昼食を買いに外に出なくていいから便利ですよね。
「オフィスに出向いて販売」
これは環境を利用した付加価値。
サラダを売っている人は世の中にたくさんいます。
店頭に並べていて売れない人もたくさんいる。
付加価値をつけるだけで、同じ商品なのに飛ぶように売れる。
ね、面白い。
私は学校の勉強は得意ではないけれど、お金は好き。
というかお金を稼ぐことが好き。
会社でお給料をもらっていた頃は気がつかなかった。自分でイラストサービスを販売するようになって気づいた。
モノを売るって面白い…!
トライ&エラー
何か試しては失敗の連続。たまに成功する。それが面白くて何度もトライ&エラー。
そうしているうちに絵の仕事には困らなくなりました。アシスタントさんをお願いしないと回らないくらい。
マーケティング勉強して良かった。
勉強って言っても本を読んで、あとは実践。
自分にできそうなことを片っ端から試していくだけ。
私が過去にやった「実践」を載せます。
⚫︎Xでセール企画
⚫︎売れてるアピール
⚫︎自分のブランドを大事にする
最初は全部、失敗しました。
Xでセール企画
今まで何度かX(Twitter)で企画をやってきました。
アイコンと漫画のセール。
20%〜50%安くしますよというやつ。
見事にスベった。
2回も
2回もスベったのよ。
「アイコン1500円です。5枠限定ですよ」
と宣伝して、1人しか来なかった、とかね。
そのお1人にはすごく感謝。
でも悲しい
「漫画半額ですよ」
1人も来なかった
ぴえん。
ぴえん通りこしてぱおん。
あれってスベるとさ、「わたし人気ないんです」と自分で言ってるようなもの。
だから事前調査が必要。
販売を始めたばかりの人なら考えるよりもまず行動してみる! の方がいいと思うけど、ある程度やっている人がスベったら痛いだけ。
誰も気にしてないかもしれない。
でも自分は気になるからね。
自分の精神のためには、下調べした方が良いです。
漫画は今の私の主力商品。
ご依頼の8割が漫画制作。
半額というのはもう考えられないですね。この先もしないと思います。
売れているアピール
ココナラにしろXにしろ、サービスが売れたら必ずアピールするようにしました。
クライアントの希望で公開できない場合を覗き売れたら「売れました」アピール。
完成したらXで「描かせて頂きました」アピール。
スケジュールが詰まってきたら今月は締め切りましたとか「忙しい」アピール。
盛っていませんよ。
事実です。
が、別にこれ言わなくても誰も困りませんよね。
わざわざアピるのには目的があるんです。
それは
にぎわっていると感じて欲しいから
コンビニの窓側に本が置いてあるのと同じ理由です。
外から人の姿が見える。
人が入っているお店なら安心して入れる。
レストランやスーパーの従業員が道路側に車を停めるのも同じ理由です。
駐車場に一台も車が無かったら過疎ってるように見えるじゃないですか?
もうひとつ。
コンビニって明るいですよね。
一般的に家庭のリビングでは200ルクス(光の明るさの単位)程度なのに対してコンビニの照明は1000〜2000ルクスと非常に明るい。
暗くなればいっそう目立ちますし、夜でも女性1人で安心して入れますね。
あれは人間が明るいモノに引かれるという性質を利用しているんです。
そう、「安心して利用できること」。
これが大事なんです。
- 実績をたくさん積む
- お客様の声(レビュー)を集める
- 毎日Xに顔を出す
- 声をかけられたらすぐ返信する
どれも「安心して利用してもらうため」。
実績がゼロの人に、大事な仕事は任せにくいですよね。
実績100件でもレビューが全て星1だったら絶対に頼まないと思います。
毎日Xに出勤している、ということは担保保証になります。顔が見えないからこそ安心してもらえる材料を積み上げていくしかない。
お客様からの電話に出ない会社なんてありません。私の場合は電話ではなくメッセージが多いので可能な限りすぐに目を通して返信するようにしました。
自分のブランドを大事にする
Xで「忙しい」アピールをする、と先述しました。
そのポストにつけている画像があります。
これ。
私のお店のロゴ。
「ココナラで描かせて頂きました」というのをやめて「【クマのアトリエ】で◯◯を描かせて頂きました」という言い方に変えました。
やっぱりね、ココナラというのは良し悪しがあって。
「安い」の代表格みたいなイメージがある。
今ココナラはそのイメージを払拭するために、ビジネス利用者を増やして単価をあげることに注力してます。
でも世間のイメージはまだまだ「安いトコ」。
メルカリのサービスバージョン。
と思われてる。
これを敬遠されるお客様もいます。
だからココナラという言葉を使わずに「クマのアトリエ」にすることでお客様は「安い」という印象をもたなくなる。
私が料金表を出さないのもそう。
アトリエに料金表はありません。
ご依頼された方だけが分かるというわけです。
あとロゴを出すことによって、ブランドを覚えてもらえる。
自分のブランドを確立したい、将来的に値段をあげたいと考えているなら、ロゴはあった方が絶対にいいです。
ちにみに私のロゴはデザイナーさんに頼みました。
おわりに
絵のクオリティというのはさほど重要ではないと私は思ってます。
そもそも絵に上手い下手は無い!
個性があるか無いかだけ。
資料を見ながら何でも描ける、というレベルであればご依頼絵師は十分つとまります。
絵は仕事で描いていれば嫌でも上達するので。
ーというお話でございました
最後の最後に私が読んでいるマーケティングの本の中からおすすめを一冊。
クリエイター向けのマーケティング本。
「売上がぐいぐい伸びるお客様の動かし方」
その名の通りお客様を動かす魔法の言葉が載っています。
X集客で使えるので絵師仲間にもすすめている私のバイブル。
ぜひ活用してみてください。