ジェネラティブアート。
コンピューターソフトウエアのアルゴリズムや数学的・機械的・無作為的自律過程によって生成・合成・構築される作品。
はあ?
数千、数万を超えるアートを手で描くとなると大変だろ
パーツのみを作成し、プログラムに組み込めば、あとは自動で千でも万でも生成される。そんな効率の良いジェネラティブですが、下準備するのは中々大変。
ここでは必ず必要なパーツの作り方や注意点などを取り上げました。
これからジェネに挑戦するあなたに贈る。
説明するのはわたくし、クマ。
DAOHeavenの天画絵師。ジェネラティブNFTアート「神」のメインキャラを担当。
もっと他に画像なかったの⁉
実際にDAOでジェネラティブNFTアートのパーツを作らせて頂きましたので、その経験からやり方とポイントをご説明します。
では、かいえーん!
ジェネを作成したいなら
まずジェネラティブアートを作るのに必要な人材です。
- 絵を描く担当
- ジェネ担当
絵を担当する人に必要なのは画力より根気です。ジェネのパーツ作りは種類をどれだけ増やすかにもよりますが、ひたすら同じ作業のくりかえしになるので、その量によっては覚悟をもって臨みましょう。
ジェネ担当者はクリエイターからあがってきたパーツに名前をつけてプログラムにデータを入力していきます。私は絵の担当で、正直に言ってこの辺りは門外漢なので詳しくはご自身でお調べください。
おい
いいんだ
ここではパーツ分け作業のみをみていきます。
ご了承ください。
1パーツ=1レイヤー
まずレイヤーについて。
知っておいてください。
1パーツは1レイヤーです。
通常デジタルで絵を描く場合、線画レイヤーがあり、その下に色レイヤーが続いていると思います。
はい、ジェネの場合は少し違います。
途中までは同じなんですが、パーツにする段階でレイヤーを束ねる必要があります。
束ねる?
全結合させるのだ
例えばりんごを描いてレイヤーが10枚あるとする。
①10枚すべて結合させて1枚のレイヤーにする。
②背景を透過する
これでパーツになります。
ジェネラティブでは、パーツを多数用意する必要があります。
パーツを作る
絵を描く担当の方は完成予定図とパーツを作ります。
完成予定図。
どんな構図にしたいかを練ります。
キャラクターは人間なのか動物なのか、右左正面どちらを向かせるのか。
それぞれ「ポップんなジェネにしたい」とか「ホラーにしたい」とか、色々イメージがあると思うので、それに沿って髪や服装、背景などを描いていきます。
ちなみにこれは私が描かせて頂いたDAOHeavenのジェネラティブアート「神」です。
下の絵が完成(予定)図ですね。
こんな風にしたいなあと思いながら描きました。
これを基にパーツを作っていきますよ~。
パーツを作る方法
試しに「火の女神」のパーツを作ってみましょう。
目。
まずはふつうに描いてください。
- 完成予定図の不透明度を下げる
- 上に新しいレイヤーを作り、線画を描く
- 描けたら完成予定図はいったんさげる
- 線画の下に新しくレイヤーを置き、着色
ここまではいつもあなたがされている作業と同じです。
ここからです。異なるのは。
描いた「目」のレイヤー、線画も色もすべて結合します。
1枚のレイヤーにする。
あとは背景を透過にして完成です。
作業自体は難しいものではありません。
ただ同じ作業の繰り返しになるので、ジェネの絵の担当の方には「忍耐」の2文字を心に刻んで、制作にあたって頂ければと思います。
こちら「女神」のパーツの一部です。
実際にはもっとたくさんあります。
アクセサリー、手、背景に目や後ろ髪のバリエーション。
今回は発行数が777体と少なかったのでパーツの数も少なくすんだのかなと思います。
最後にこの神の作成中に、相棒(ジェネ担当)の相方さんが美しいジェネラティブアートに仕上げるコツを教えてくれたので、ご紹介。
背景を透過にすると、必ず線画の縁に白いギザがでます。
これを消しゴムで綺麗にとっていく。こうすると他のパーツと合わせた時に自然にみえるのでおすすめ。
大変ですが、やってみてください。
という訳で今回はジェネラティブアートで使うパーツの作り方でした。
クマは常にTwitter上にいるので分からないことがあれば聞いてください。
ただしプログラミング・システム関係に関してはわからないぞ。
役にたたないやつだな。
ええねん、うちにはチェリ兄さんがいるから。
頼れる相棒▼
ジェネラティブアートは大変な作業です。自分で出来ない分野は人に頼むなり、雇うなりして解決しましょう。
cherijamTwitter
DAOHeavenの天画装飾師。精査も兼任。クマのNFTの先生。NFTアートコレクション「RAGBOYZ 」を手掛ける。
クマたちはDAOHeavenの天画を制作しています。
DAOHeavenの公式Twitterより/制作cherijam氏
DAOHeavenはNFT寄付型プロジェクト。
NFTアートを販売してその利益を困っている子供やその家族の支援活動に寄付することを目的に活動。
その第一弾となる「神」が3/12(日)に販売されます。
こうやって確かに作られているので、この記事を信用して頂いて大丈夫ですよ。という証明でした。
わたし自身はココナラとTwitterで絵師として活動をしております。パーツ作りに関してご不明な点等ございましたら、Twitterにてお問い合わせください。わたしにわかることであればお答えいたします。
ココナラでも▼
Twitter用・ブログ吹き出しイラストを描きます 絵を描いて22年目のプロ絵師が作成。商用利用OK!